うどんの食べ方にもマナーがある?基本の食べ方や注意点を解説
手軽に食べれて美味しい「うどん」ですが、食べ方を間違えたりマナーを侵してしまったりすると、周りに不快感を与えかねません。そこで今回は、うどんをスマートに食べるために覚えておきたいマナーをご紹介します。うどんをきれいに食べる方法が知りたいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
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日本で麺を食べるときに音を立てる理由
日本においても元々は「食べる際に音を出すのは無作法」という認識でした。しかし、江戸時代に入り、蕎麦を食べる文化が根付いてからはズルズルと音を立てて吸い込むのが、蕎麦本来の香りを楽しむための粋な食べ方だとして広がります。
その結果、蕎麦以外の麺類も音を立てて食べるものだと自然に定着しました。すすり込むのは蕎麦の香りや風味を空気ごと吸い込むための方法なので、うどんなどの麺類は、本来音を立てる必要がないのです。
うどんを食べる際のマナー
ここでは、うどんを食べる際の基本的なマナーをお伝えします。
麺を途中で噛み切らない
うどんに限らず、麺を食べる際に注意したいマナーに「途中で噛み切らない」というものが挙げられます。長い麺を食べる際に、歯で噛み切って器に再度落とす様子は、見ていて気持ちの良いものではありません。一口の量を調整して、箸で持ち上げた分は、一度に口に入れるよう心がけてください。
一口の大きさを意識する
口いっぱいに食べ物を頬張るのは、卑しいイメージを与えてしまい、マナー違反として扱われます。中々飲み込めなかったり、口の中の食べ物が他の人に見えてしまったりするなど、周囲に不快感を与えてしまうため、一口の量は少なめにしてください。
長い髪の毛を束ねる
うどんを食べる際は、前屈みになることが多いため、長い髪の毛は邪魔になってしまいます。うどんのつゆが髪の毛についたり、髪の毛を落としてしまう可能性もあります。また、飲食店内で髪の毛を触るのも好ましくないため、髪の長い人は、結んでまとめておきましょう。
つゆが飛び散らないように注意する
うどんを思いっきりすすると、つゆが周りに飛び散ります。自分や他人の洋服を汚さないためにも、丁寧に食べるよう心がけましょう。うどんをきれいに食べるために、麺をレンゲに盛り付けて口に運ぶ方法があります。レンゲをうまく活用しながら、つゆを飛ばさないように食べましょう。
箸で器の中を探らない
大方食べた後に、うどんの器の中で箸を泳がせて具材や麺を探る人は少なくありません。これは探り箸と呼ばれるNG行為です。箸のマナーのなかでも代表的な物なので、麺類を食べる際は覚えておきましょう。
「ヌードルハラスメント」という言葉も
実は音を立てて麺をすするのは、世界で日本人だけだといわれています。世界には、ズルズルとすする音が不快だと考える人が多く存在するため、シーンによっては周りの人を嫌な気分にさせてしまうでしょう。
世間には様々な「ハラスメント」が存在しますが、麺をすする日本人を見た海外の人から声が多く上がり、ヌードルハラスメント問題が徐々に知られてきました。すする音が嫌いだとわかっている人の前で、ズルズルと音を食べたり、「麺類は音を立てて食べるものだ」と強要することは、ヌードルハラスメントに該当するので、絶対にやめましょう。
マナーを守って、うどんを気持ちよく食べよう
本記事では、うどんを食べる際のマナーについて解説しました。周りの人の気持ちを考えてマナーを守りながら、美味しくうどんを食べましょう。またうどんを食べる際に周りの目が気になるという方は、自宅で食べられる商品もあるので検討してみてください。