うどんは地域によって違いがある!県別に名物うどんの特徴を紹介

うどんは、多くの日本人に愛されている国民食です。うどんの歴史は古く、奈良時代から親しまれてきました。そのため、各地で独自の進化を遂げており、地域によってさまざまな違いがあります。本記事では、各地域に根付く名物うどんの特徴を紹介します。
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奈良時代から続くうどん文化
うどんは、奈良時代に中国から麺料理が伝わって以来、日本で親しまれている料理です。麺自体にクセがなく、さまざまな具材と合わせやすいうどんは、日本各地の食材と組み合わせられて、個性的な進化を遂げてきました。
【地域別】うどんの種類
ここからは、地域別に名物のうどんの特徴を紹介します。
東北(秋田):稲庭うどん
秋田県の稲庭うどんは、日本三大うどんの1つにも数えられています。細く平べったい麺は、ツルツルと喉越しが良く、子どもや年配者でも食べやすいことが特徴です。
関東(栃木):耳うどん
栃木県の名物うどんである耳うどんは、その名の通り耳のような形をした麺と、正月に食べることが特徴です。この耳は悪しきものの耳をイメージしているとされており、その耳を1年の始まりである正月に食べることで、厄払いをするという意味が込められています。
関東(群馬):水沢うどん
群馬県に伝わる水沢うどんも、日本三大うどんの1つです。数百年に及ぶ歴史があり、太くコシが強い麺と、ツルッとした喉越しが特徴です。
関東(群馬):おっきりこみ
おっきりこみは、麺に塩を使っていないことと、下茹でしないことが特徴です。幅広な麺を生のまま茹でるため、打ち粉が汁に溶けだして、とろみのある汁になります。
関東(群馬):ひもかわうどん
ひもかわうどんの特徴は、何といっても麺の幅広さです。店舗によって異なるものの、広いところでは10cmを超えるものもあるようです。
関東(東京):武蔵野うどん
東京と埼玉が発祥とされる武蔵野うどんは、具沢山の汁に麺を付ける食べ方が特徴です。また、一般的なうどんと比べてボリュームが多く、並盛りでも400gはあるとされています。
甲信越(山梨):ほうとう
山梨を代表する料理のひとつであるほうとうは、幅1cm程度の麺をさまざまな野菜と共に味噌で煮込んだうどんです。
甲信越(山梨):吉田のうどん
吉田のうどんは、山梨県富士吉田市を代表するご当地料理です。コシの強い太麺に、しょうゆと味噌を合わせた出汁が美味しいうどんです。
中部(富山):氷見うどん
富山県の氷見うどんは、機械を使用せずに手延べ製法で作られています。喉越し、歯ごたえ共に程よく、老若男女問わず好まれています。
東海(愛知):味噌煮込みうどん
愛知県岡崎市名産の八丁味噌を使い、土鍋でぐつぐつと煮込んだ味噌煮込みうどんは、煮込んでも崩れないように麺が非常に硬いことで有名です。
東海(愛知):きしめん
きしめんは、400年以上の歴史を誇る愛知県のソウルフードでもあります。平たい麺は出汁が染み込みやすいため、つけ汁の風味も存分に味わうことができます。
東海(愛知):豊橋カレーうどん
通常のカレーうどんは、うどんの出汁にカレールーを入れたものを指します。しかし、豊橋のカレーうどんはうどんの下にとろろご飯が忍ばせてあり、2つの食べ方が楽しめます。
東海(三重):伊勢うどん
伊勢うどんは、江戸時代に伊勢神宮まで長旅をしてきた参拝客に、労わりの気持ちを込めて振舞ったことが始まりと言われています。もっちりとしていて柔らかい麺は,、老若男女問わず食べやすいことが特徴です。
関西(大阪):かすうどん
かすうどんの「かす」とは、牛ホルモンを油で揚げてカリカリになったものです。脂分が多いですが、うどんのあっさりした出汁とマッチするため、近年人気を博しています。
関西(岡山):津山ホルモンうどん
津山ホルモンうどんは、新鮮なホルモンと一緒にうどんを焼いた「焼うどん」です。お酒との相性も非常に良く、おつまみとしても親しまれています。
四国(香川):讃岐うどん
日本三大うどんの1つとして、全国的にも有名な讃岐うどん。コシの強さと、喉越しの良さが人気の理由です。
九州(福岡):博多うどん
ふわふわとした食感が特徴の博多うどん。出汁も魚介をベースに薄口しょうゆで仕上げられており、優しい味わいです。
九州(長崎):五島うどん
長崎に属する五島列島に伝わる五島うどんは、直径2mm程度の細麺が特徴です。細麺ながらコシは強く、独特の食感の虜となるファンは多いようです。
うどんは地域によって特色がある!食べ比べてみよう
奈良時代から日本に根付いたうどんは、各地で風土や特産品に合わせて変化していきました。各地域のうどんを食べることで、地域の特色を知る機会にもつながります。ぜひ、食べ比べてみてはいかがでしょうか。