冷凍食品とチルドの違いは?どちらが良いか保存方法の使い分けを解説
食材の保存方法には、チルドや冷凍などの種類があります。しかし、これらは何が違うのか、どちらの方法が適しているのかなど、わからない場合もあるでしょう。そこでこの記事では、冷凍食品とチルド食品について、それぞれの違いや適している食材、どちらが良いかなどを解説します。
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冷凍食品とチルド食品はどちらが良い?
どちらが良いかは、食材の種類と保存期間によって変わります。食材によっては凍らせると風味や食感が変わるものもあるため、チルドのみの場合があります。一般的には、すぐに食べるものはチルド、長期保存するものは冷凍という風に使い分けられることが多く、どちらの保存方法が良いという優劣をつけるものではありません。
冷凍食品とチルド食品の違い
冷凍食品とチルド食品の違いを、それぞれ解説します。
冷凍食品
冷凍食品とは、マイナス18度以下で凍らせた食品です。冷凍すると食材の成長や雑菌の繁殖が止まるため、劣化しにくくなり長期保存が可能になります。保存期間の目安は食材によって変わり、肉や魚は2週間〜1ヶ月程度、調理済み冷凍食品は2〜3ヶ月程度、アイスクリームは3ヶ月程度となります。ただし、環境によって期間は前後するため、長すぎる冷凍は控えましょう。
チルド食品
チルド食品とは、0〜10度前後で保存した食品です。常温よりも保存期間を伸ばすことができ、凍らせないためすぐに調理できます。コンビニ弁当やスーパーのおにぎりなども、チルドで保存された後に棚に並べられています。
保存期間の目安は、肉や魚は2〜3日程度、調理済み食品は2〜5日程度です。ただし、期間は食材の状態や環境によって変わるため、あくまでも目安と考え、早めに食べ切る必要があります。
冷凍食品とチルド食品の使い分け方
冷凍食品とチルド食品の使い分け方を、適している食材ごとに解説します。
冷凍保存が適している食材
冷凍保存が適している食材は、以下の3つです。
- 長期保存する生鮮食材
- 冷凍食品
- アイスクリーム
肉や魚などの生鮮食品を長期保存する場合は、冷凍が適しています。チルドでは劣化が早く、腐る可能性が高くなります。また、調理済みの冷凍食品やアイスクリームも、保存の際は冷凍が適切です。基本的には、購入時に冷凍で管理されていたものは凍らせて保存すると考えましょう。
チルド保存が適している食材
チルド保存が適している食材は、以下の4つです。
- 短期保存する食材
- 発酵食品
- 乳製品
- すぐに調理する食材
肉や魚、野菜などを短期保存、すぐに調理する場合はチルドが適しています。また、味噌や納豆、チーズ、牛乳などの発酵食品や乳製品も一般的にはチルド保存です。ただし、味噌やチーズを長期保存する場合は冷凍も可能なため、使い方に合わせて方法を変えると良いでしょう。
チルド製品は冷凍できる?
チルド製品は、0〜10度の凍らない温度での管理が前提なので、基本的には冷凍しません。また、チルドで保存していた食品を、途中から冷凍に切り替えるということも、劣化が進んでいる可能性があるため適切とは言えないでしょう。
凍らせても味や風味に影響することがなく、未開封で劣化していない状態であれば冷凍することも可能ですが、家庭で判断するのは難しいため、チルドで保存してから日数の経過したものは早めに食べるのが望ましいです。
冷凍食品とチルド食品は上手に使い分けましょう
冷凍食品とは、マイナス18度以下に凍らせた食品です。食材の成長や雑菌の繁殖が抑えられるため、長期保存に適しています。一方、チルド食品は0〜10度前後の環境で保存するため、すぐに調理する場合に向いています。どちらが良いかということではなく、食材ごとに適した保存方法は変わるため、冷凍とチルドを上手に使い分けることが大切です。