東西のうどんだしの違いは?だしの種類や材料についても合わせて解説
うどんだしは地域によって味が異なることをご存じですか?地域の文化や特産物の違いから、うどんだしにもそれぞれ特徴があります。この記事では、東西のうどんだしの特徴について解説します。地域によって異なるだしの材料についても解説するので、それぞれの違いに興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むための時間:3分
関西風うどんだしの特徴
関西風うどんだしの特徴は、透明感のある淡い色合いです。薄口醤油を使って味付けされているため、だしの淡い色合いが残っています。色と同様に味付けも薄味で、だし本来の味を楽しめます。
関東風うどんだしの特徴
関東風うどんだしの特徴は、濃い色と味わいです。濃口醤油を使って味付けしているため、醤油の濃い色が強く出ています。カビつけした枯節が使われているため、上品で甘みのある香りを楽しめるでしょう。
その他のうどんだし
関西風・関東風以外にも以下のようなうどんだしがあります。
- 魚介系
- 植物系
それぞれの特徴を解説します。
魚介系
魚介系でよく使われるだしは「かつおだし」と「いりこだし」です。魚介の風味が豊かなので、深い味わいを楽しめるでしょう。かつお節は、東西によってそれぞれ違った味わいを楽しめます。いりこだしは旨みが強く出るため、癖のある食材との相性が良いです。他にも、さばやまぐろなど様々な魚介系のだしがあります。
植物系
植物系のうどんだしは、植物由来の素材を主に使用しています。主な材料としては、昆布やしいたけなどが使われることが多いです。植物系のうどんだしはあっさりした味わいで、他の素材を引き立てる特徴があります。ベジタリアンやヴィーガンの方にも適しており、軽やかな風味を楽しめるでしょう。
【地域別】うどんだしに使われている材料
うどんだしに使われている材料は、地域によっても特徴があります。ここからは、以下の地域でうどんだしに使われている材料を解説します。
- 北海道
- 東北
- 関東・甲信越
- 中部
- 関西
- 中国・四国
- 九州
- 沖縄
北海道
北海道のうどんだしは、豊富な海の幸の味わいが特徴です。昆布だしを使われることが多く、他にかつお節、煮干しなどからさっぱりした味わいのだしも作っています。うどん以外に、三平汁や石狩鍋にもだしを使っています。
東北
東北で昔から多く使われているのは煮干しだしです。さば節や宗田かつおなども用いられます。乾燥させた魚から取れるだしは香りが強くて味が濃く、けんちん汁にも使われています。
関東・甲信越
関東・甲信越のうどんだしは、濃いめのだしが特徴です。昔から昆布やかつお節などを使った味の強いだしを使っています。
中部
中部のうどんだしは、さば節やむろあじ節などをブレンドして作られている特徴があります。強い香りと味わいを楽しめるでしょう。
関西
関西のうどんだしは、薄口醤油を使った淡い色合いとスッキリした香りが特徴的です。昆布・かつお節・さば節・煮干しなどを材料として作られており、優しい味わいを楽しめます。
中国・四国
中国・四国のうどんだしは、煮干しや昆布を使うことが多いです。濃くてはっきりとした味わいのだしが特徴で、ラーメンのスープにもよく使われています。
九州
九州のうどんだしには、煮干しや焼きあごなどがよく使われます。濃い色と味が特徴的で、だしの良さを活かした料理が多く作られています。
沖縄
沖縄のうどんだしによく使われるのはかつお節で、消費量は全国1位です。沖縄そばのだしとしても広く活用されています。
地域ごとの違いを知ってだしを楽しもう!
関西のうどんだしは、淡い色と薄い味わいでだし本来の味を楽しめます。関東のうどんだしは、濃いめの色と味わいで、かつお節の上品な香りを楽しめるでしょう。地域によっても材料に違いがあるため、ぜひそれぞれのうどんだしをお楽しみください。