茹でた後に麺がくっつく理由は?くっつかないようにする4つの方法
丁度良い硬さで麺を茹でても、お互いにくっついてしまったらせっかくの食感が台無しです。うどんやそばを美味しく食べるには、茹で方や水での締め方以外に、麺がくっつかないように対策を講じることが重要です。本記事では、麺がくっつく理由とその対策方法について詳しくご紹介します。料理をする時のストレスを軽減させ、美味しい麺料理を楽しみましょう。
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茹でた後に麺がくっつく理由
茹でた麺がお互いにくっつくのは、小麦粉から作られた麺を茹でる際によく見られる現象で、麺の表面に残ったでんぷんが原因だとされています。茹でている間にでんぷんがお湯に流れ出ると、お湯の粘り気が強くなります。その結果、粘着力のあるでんぷんが麺の表面に残り、接触している部分をくっつけるのです。
他にも、鍋が小さすぎたり十分なお湯を使わなかったりする場合、茹でている間にお湯の中で麺が密集して、くっついたまま茹で上がってしまいます。
麺がくっつかないようにする方法
冷やしうどんや冷やし蕎麦がくっついてしまうと、食べる際に麺をいちいち解かなければならず面倒です。塊を無理に分けようとすれば、麺がちぎれてしまうため注意しなければなりません。ここでは、ストレスなく麺料理を美味しく食べられるように、麺がくっつかないようにする方法を4つご紹介します。
冷水で表面のぬめりを洗い流す
うどんやそばなどの麺類は、茹でた後に水で締めることでコシのある食感が維持できます。そして、この水で洗う行程は、麺がくっつかないようにする方法としても効果的です。冷水で麺を洗うことで表面のぬめりが取り除かれるため、麺同士がくっつくのが防げます。
麺に油をからめる
茹で上がった麺を湯切りしたら、少量の油(サラダ油・オリーブ油・ごま油など)を加えてよくからめましょう。油が麺の表面にコーティングされることで、麺同士がくっつくのが防げます。味を引き立てる効果もありますが、料理によっては油っぽくなり過ぎる場合もあるので注意しましょう。冷やしうどんやざるそばなど油をからめたくない料理では、他の方法を試してください。
食べる直前に水で洗う
湯切りした麺は表面に付着している粘着性のあるでんぷんにより、お互いにくっつきやすくなっています。そのため、食べる直前に水で洗ったりお湯に通したりして、解いてから美味しく頂きましょう。既に火が通っているので、お湯に通す時はサッと短時間で終わらせることを心がけてください。
丁寧に冷水ででんぷんを洗い流してもくっついてしまうこともあるので、その場合は食べる直前にもう一度水で洗ってみてください。
小分けにして盛り付ける
冷やしうどんや冷やしそうめんを食べる時は、茹で上がった麺を小分けにして盛り付ける方法が効果的です。湯切りした後、一口大になるように適量を取り、一つずつ器に盛り付けます。
このように小分けにして盛り付けることで、麺が絡まりにくくなり、食べる時も取り分けやすくなります。この方法は、麺をお弁当箱に詰めて持って行く時にもおすすめです。
ひと工夫するだけで麺が食べやすくなる
今回は、麺がくっつく理由とその対策方法について詳しくご紹介しました。小麦粉から作られた麺がくっつきやすいのは、茹でている間に溶け出た粘着力のあるでんぷんが麺の表面に残ってしまうからです。しかし、麺がくっつき、食べにくいといった問題を解決するには、いくつかの対策方法があります。
表面にできるだけでんぷんが残らないよう、麺を冷水で締める際丁寧に洗う方法や、油をからめたり小分けにして器に盛り付けたりする方法もあります。このようなひと工夫を加えるだけで麺がくっつかなくなり、ストレスを受けずに美味しく食べられるようになります。ぜひ試してみてください。