麺を茹でる時に吹きこぼれるのはなぜ?簡単にできる対処法を紹介
麺を茹でる時に吹きこぼれを経験した方は多いのではないでしょうか。コンロ周りを掃除したりガスコンロの火がつかなくなったりと手間が増えるため、できるだけ吹きこぼしたくないですよね。今回は、麺を茹でる時に吹きこぼれてしまう原因とその対策方法について詳しくご紹介します。吹きこぼれを気にせず、美味しく麺を茹でるコツを学びましょう。
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吹きこぼれの原因
麺を茹でる時に吹きこぼれる原因は、麺に含まれているでんぷんやサポニンによるものです。でんぷんが溶け出すとお湯が粘り気を帯び、一つ一つの泡の表面に膜が張られて壊れにくくなります。鍋の縁まで泡が割れなくなるため、吹きこぼれてしまうのです。
また、小麦に含まれるサポニンは海面活性作用を持っているため泡立つ原因となります。このようにでんぷんとサポニンにより壊れにくい泡が多く発生してしまうのが、麺を茹でる際に吹きこぼれる原因です。
吹きこぼれの対策
麺はその性質から吹きこぼれやすい食材として知られていますが、いくつかの対策が存在します。どれも台所にある物を使って簡単にできる方法なので、誰でもすぐに試すことができます。吹きこぼれに効果的な対策を5つご紹介するので、使いやすい方法を選んで、ぜひ試してみてください。
木べらや菜箸を鍋の縁に置く
麺を湯がいている時の吹きこぼれを防ぐ方法として、木べらや菜箸を鍋の縁に置く方法があります。壊れにくい泡が鍋一杯に盛り上がって来ても、木べらや菜箸により押し潰されるため、吹きこぼれが防げます。ただし、鍋の縁に置いたものは熱くなっているので、取り出す際はやけどに注意してください。
スプーンを鍋の中央に入れる
水を入れた鍋の中央にスプーンを入れて、沸騰させてから麺と一緒に湯がくことで吹きこぼれが防げます。スプーンを鍋の真ん中に置くと、中央から上がる水や泡の勢いを弱められるできるため、鍋の縁から泡が溢れ出なくなります。
ただし、沸騰している水の流れを変えることが出来るほどの重さと耐熱性を兼ね備えたスプーンでなければ意味がありません。吹きこぼれを抑えるには、金属製の大きなスプーンを使用しましょう。
油を入れる
麺を湯がく際の吹きこぼれを防ぐ方法として、油を入れるのもおすすめです。油を加えることで、でんぷんによって水面に張られる膜が発生しにくくなり、泡が壊れやすくなります。その結果、吹きこぼれを防ぎながら麺を調理することができます。ただし、油が麺の風味や食感に影響を与える可能性があるので、料理に合わせて油の種類を選ぶようにしましょう。
冷水を加える
吹きこぼれを防ぐには、冷水を加える方法が効果的です。沸騰しそうになった瞬間に冷水を加えることで、一気に温度が下がり吹きこぼれが軽減されます。追加する水の量は、50〜100㏄程にして入れ過ぎに注意しましょう。
火力を調整する
吹きこぼれを防ぐ簡単な対策として、火力を調整する方法があります。火力を弱めれば沸騰の勢いも抑えられるので、吹きこぼれずに麺が茹でられます。ただし、麺の茹で加減に影響を与えるので、吹きこぼれないように注意しつつ適切な火力に調整しましょう。
吹きこぼれの心配がいらない麺の茹で方を試してみよう
今回は、麺を茹でる時に吹きこぼれてしまう原因とその対策方法について詳しくご紹介しました。吹きこぼれは、主に麺に含まれているでんぷんやサポニンにより、壊れにくい泡が大量に発生することで起こります。
吹きこぼれを防ぐには、木べらや菜箸を鍋の縁に置いたり、スプーンを鍋の中央に入れたりする方法が効果的です。また、油や水を追加し、火力を調整する方法でも吹きこぼれを防ぐことができます。調理器具の大きさなどによって最適な方法は異なるので、どの対策と相性が良いのか探ってみてください。ただし、やけどには十分に注意しましょう。